澁谷かのんは結局どういう状況で歌えたの?(ラブライブ!スーパースター!! 1~2話感想)

3週間空くので、いったん2話までの感想。
非常に良心的な作りで、一点を除けば不満はないです。
かのんの心情描写は丁寧で共感できるし、可可の二度目の勧誘がゴリ押しでなく精一杯言葉を選んでたのが良い。
千砂都が甘やかしたりせず、真面目に練習してるのも好印象。
恋にヘイトが溜まりそうなところで、理事長が助け船を出して解消したのも助かりました。


2話はまとも過ぎてツッコミどころがないので、創作のネタは特に浮かばないけど、まあ無理して書くものでもない。
可可ちゃんの可愛さを素直に堪能したい。
ラストの歩道橋で、改めてかのくぅ尊い…と思い知りました。
毎度毎度幼馴染みが嫉妬するのもワンパターンだし、ちぃちゃんはサバサバしてそうだから、応援する側に回ってくれるのもアリかも。

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一点の不満というのは、1話ラストでかのんが歌えたのは、現実ではどういう状況だったのか曖昧であること。
2話冒頭で「人前で歌えた!」と言ったからには、以下のいずれかしかありません。

① 可可一人の前だけで歌った。
② 歌いながら校門を飛び出して街を練り歩き、あの大勢のギャラリーの前で実際に歌った。可可は走って追いかけた。歌い終わって我に返るまで、かのんは無自覚だった。

②はさすがに行動として頭おかしすぎるし、最大の課題がそんなにあっさり解決していいのかとなるので、①であってほしいところです。
でも①は①で次の課題として「大勢の知らない人の前で歌う」というステップがあるはずで、なのに2話では何の対策もせず、作詞作曲や体力作りばかり熱心だったという。

非現実的なシーンが入るのはラブライブの伝統とはいえ、こんな重要な話が曖昧にされた例はありません。
特に虹ヶ咲では現実とイメージとの境界は明確だったから安心してたのに、いきなり先行き不安な感じ。
規模が一番大きかったのはサンシャイン2期ラストの「千歌がたまたま浦女に行ったら、全員が制服着て待ち構えていた」というホラー展開だけど、あれは劇場版で僕道のPVに使われこそすれ、話の上では完全スルーで無かったこととして扱われたからまあいいんですよ。
(いや2期の締めがそんな扱いかよという点では良くないけど)
無印の女性シンガーも、最終的には穂乃果の内心の問題に帰結したから、別に穂乃果の幻覚でも通りますよ。
でも今回は実際に歌えるかどうかが問題なのであって、かのんの脳内で済む話ではないのに。

3話で明確になればいいけど、今までの実績からしてうやむやのまま進みそう。
それでも良いところの方が圧倒的に大きいので、そうなったらこの件はスルーして楽しみますけれども。