Liella!5thライブの話
き「そうだ! Wish Songを11人でやるなら、Sing!Shine!Smile!もやりたいっすね。
あれこそファンの皆様とLiella!を結ぶ歌っす。マルガレーテちゃんにも歌ってほしいっす~」
マ「おい」
き「あ、あれっ。何で怒ってるんすか?」
マ「ケンカ売ってるの!? 私があの歌でどんな目にあったと思ってるのよ!
それをニコニコ笑顔で歌えですって!? 生き恥でしょ!」
き「そ、そういえばそうだったっす。忘れてたっす……」
マ「忘れてんじゃないわよ!」
き「ぴええええ」
と「マルガレーテ、先輩を怖がらせてはいけません。
私は忘れてませんよ。姉者の勇姿を見逃すまいと、最前列にいましたからね。
決着の後の、あなたの見苦しい態度を」
マ「うぐっ。わ、忘れなさいよ……」
と「そうはいきません。鬼滅の刃風に言うなら、負けを認めぬ醜さ。それこそが生き恥」
き「何で鬼滅の刃……」
と「大ヒット商品が言うことは正しいので。
マルガレーテ、あなたの誇り高いところが私は好きです」
マ「な、何よ突然」
と「人に媚びず、己を貫く意思の強さを素敵だと思います。
だからこそ、あのときの行動はいただけません。
どうか省みて、私が素直に尊敬できるようにしてください」
マ「……アンタの妹、本当にずけずけと物を言うわね」
な「あ、あははー。素直な子なんですの」
マ「ふんっ! 芸術を分からぬ愚民どもが投票した結果だって、今でも少し思ってるけど。
でもその投票ルールを承知の上で参加したのは私だしね。
仕方ないわね。自らへの罰として、一緒に歌ってあげるわ」
き「おおっ。理由はだいぶアレっすけど、歌ってくれるなら何よりっす」
マ「ついでに私があの歌のレベルを引き上げて、勝利に相応しいものにしてあげるわよ。
そうすれば……少なくとも歌そのものに対しては、わだかまりは消えるかもしれないわ。
感謝することねっ!」
な「ほんっと、どこまでも偉そうな子ですの」
と「ふふっ。それでこそマルガレーテです」