名作だったアニガサキ一期ですが、かなしずは大きな絡みはありませんでした。*1
あれもこれも入れたら散漫になるので仕方ないものの、二期ではもっと絡むことを、できればかなしず回を期待したいところです。
しかし問題は、一期で濃厚なしずかすをやったということ。
かすみんから彼方ちゃんにあっさり乗り換えるようでは、しずくちゃんが尻軽と見られかねない。
「サンシャインだって一期はよしまるで二期はよしりこだったやんけ」と言われそうですが、よしまるがあったのは善子加入回くらいで、後半は一年生三人組の印象の方が強い。
一方でしずかすは「私は桜坂しずくのこと大好きだから！」とまで言って、とどめに髪飾りですからね。
アニメ時空のしずくは、かすみんに救われたという恩義があるわけで、それを忘れると文字通り恩知らずになってしまう。
じゃあ、かなしずに持っていく上手い方法はあるのかと考えるところですが……
一つはしずかすが喧嘩して、彼方ちゃんがお姉さんらしく仲を取り持ってあげるという展開。
彼方ちゃんの魅力は出せそうだけど、でもこれじゃカプ的には当て馬であって、かなしずでも何でもないな。
あるいは「あの時かすみさんが私を助けてくれたように、今度は私が彼方さんの力になりたい」という展開。
これなら一期を踏まえた上でのかなしずに持っていけるのでは？
トラブル抱える側が彼方ちゃんになるので、お姉さん感は薄れてしまうけど致し方ない。
例えば以下のような話。
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ハルカカナタの一件で、遥は以前より自立し、あまり姉に頼らなくなった。
もちろん良いことなのだが、彼方としては非常に寂しい。*2
「妹を甘やかしたいよぉ～」
と禁断症状気味の彼方に、かすみんが挙手する。
「じゃあかすみんを妹にしてくださいよ。甘やかされるのだ～い好きなんで！」
「かすみちゃんはねえ……。あんまり遥ちゃんぽくないんだよなあ……」
「それが基準なんですか！？」
見かねたエマが、しずくに何とかしてくれるよう頼んだ。
「あ、はい。私でよければ」
「え～、しずくちゃんに悪いよ。確かに真面目なとこは遥ちゃんぽいけど」
「いえ、是非やらせてください。
ある程度遥さんに似ていないと、彼方さんの姉力は満足できない……。
しかし全くそのままでは、遥さんへの依存が深まるだけで本末転倒……。
つまり似て非なる新たな妹像が求められるわけです！ 役者としてやりがいがありますね！」
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あまり二人に閉じた話だと犬を拾うみたいになるので*3、璃奈や栞子も巻き込んで、劇団桜坂として配役を考えるしずく、というのもありかも。
果林にも妹役やらせようとするとか、暴走すると面白いかもしれない。
１期８話はしずくにとって演技がマイナスでしかないのが不満だったので、演じることの楽しさを見せてくれると良いです。
最後は演技をコントロールしつつ、少し自分をさらけ出した妹しずくに彼方ちゃん満足。遥ちゃんへの過度の愛は、少ししずくちゃんへ分散されたのだった……というかなしず。
とにかくそんな感じで、一期の積み重ねの上で上手い具合にかなしずをやっていただきたい。登場人物が一期を忘れてるのは駄目な二期なので。
まあ、かなしず回なんてなくて絡みも一期程度となる可能性だって十分あるので、会話してくれるだけで御の字なのかもしれませんけれども。
今のうちに夢だけ見ておこう。
