脚本批判があります注意。
<恋ちゃんの件>
運営も何もしなかったわけではなく、エイプリルフールとかUR葉月恋とか最終回ちされんとかあったけれど、それでもカイジ風に言うなら「足らんわっ… まるで…!!」というのが率直な感想。
今回明らかになった「ラブライブを好きな人全員に嫌われる」という位置は、一応学校のために頑張ってた絵里ちや、コメディ描写があったダイヤさんよりさらに下からのスタートということである。
だったらそれを覆すだけの上げ描写を行わないといけないのに、とてもじゃないが足りていたとは言えない。
青山さんが恋ちゃんの魅力を出そうと頑張ってきた1stツアーの終盤に、もちどるが一人だけ大幅に売れ残るという事態が起きたわけで、その心痛と無力感は察するに余りある。
とはいえ中の人の頑張りはあくまで+αであり、本編の描写を引っくり返せはしないのが、アニメキャラのあり方として健全ではあるから仕方ない。
その後にあった最大の供給がUR葉月恋で、全く駄目とは言わないけど、同じく2期でフォローされた凛回・ダイヤ回・ルビィ(と理亞)回に比べたら数段落ちるのは否めない。
特に変顔でゲームをクリアするあたりはちょっと寒くないかにゃ~。
とはいえ2期開始時は「新入生の描写に手一杯で、恋ちゃん回なんてないんだろうな」と覚悟していたので、個人回があっただけマシではある。
ゲーマー属性も今週のリエラジ冒頭ドラマなどを聞くと、何だかんだでオタクにウケやすい要素ではあるので、何もないよりはずっと良い。
なので足りないとはいえ最悪期よりは格差も緩和された感はあり(分母が9人に増えて目立たなくなっただけかもしれんが…)、それ自体は何より。
公式が不満だからこそ恋ちゃんの二次創作を書いてきた面もあるけど、この前の修学旅行話でいったん終了。
<かのんの件>
「本当の歌じゃない」はまあ花田脚本だし…で適当に流してたけど、言われてみればその通りなので、伊達さんは本当に真摯である。
ただ、2期かのんの成長に追いついてほしいとは全く思わない。
アニメキャラの魅力としては、1期かのん>>2期かのんなので。
普段は「個人的感想です」とか付けるところだが、この件は建前を言っても仕方ない。2期かのんの方が好きという意見を見たことがない。
教祖教祖言われてるのは伊達さんも全く目にしてないわけではないだろうし、まさに今回の青山さんが「本編の枠を越えてでも魅力を伝える」という話をしたのだから、二人で相談して柔軟に対応してほしい。
敢えて2期かのんで良かったところを挙げるなら、10話できな子の気持ちに寄り添ってノートを引き出し、後輩にも任せつつ作詞する姿は良かった。
1期9話(個人的には1期の最糞脚本)で周りに押し付けられて一人で作詞してたのからは大きな成長なので、こういう点で追いつくなら大歓迎。
<脚本批判について>
この世には良脚本と糞脚本が存在する。そうでなければ脚本家がいる意味がない。
マキマさんの「糞映画は全部消えろ」は最悪の平和だが、「受け取り方次第だから糞作品は存在しない。全て良作品」というのも別の意味で最悪の平和である。
だってそんな世界なら、製作陣は何のために頭をひねり情熱を傾けるのか。
何を作っても同じなら、頑張って良作品を届けてくれたアニガサキスタッフが報われない。
かといって「何で面白い話を作らないんだ」と責めても仕方ない。
作ろうと思って作れるなら、この世は名作だらけになっている。
実際はこれだけ多くのアニメが流れても、話題になるのは1クールに数本あるかないか。
良作品を作るのはそれだけ難しいし、スパスタ2期はそうならなかったというだけのことである。
花田脚本だからとハードルを下げた自分でも、2期の3話・5話・6話の後半・8話・9話のサニパ・11話・12話は糞脚本だった。
だからアニメ2期を背負った3rdライブで、ベルーナドームの埋まり方がああだったのはむしろ健全である。
もちろん不健全だろうと埋まってくれた方が嬉しかったが、現実にそうならなかったのだから仕方ない。
いくらキャストが頑張ろうと、それがアニメ作品をベースにした2.5次元というものである。
3rdツアーは最初は2か所くらい行けばいいやと思っていたのが、キャストが気の毒で結局5か所10公演に参加したのは、我ながら歪んだ動機だった。
(宮城と東京はLVと配信があったので、さすがに全通はなし)
とはいえMCが毎回面白かったので、セトリがほぼ同じでも苦ではなかった。
特に鈴原さんは、なんかネガティブな話の公演ばかり取り上げられるが、それ以外の曲の解釈を語った公演などは工夫が感じられた。
MCで大事なのは中身があるかどうかであり、それさえあれば埼玉Day2の長さでも全く気にならない。
こういう記事を書くほどの濃さだったわけだし。